▶︎ なぜ彼を取るの?
よく言われるのが、親友に彼氏取られた。とか、友達に彼女を取られたとか。
そもそも、何故に他人の夫や妻、恋人が取った取られたなんて事になるのでしょう。
人という生き物は、なんて業が深いのでしょうか。
女性AさんとBさんの事例を上げてみます。
AさんとBさんはバイト先の同僚です。
悩みを打ち明けたり励ましたりする間柄です。
<性質の違い>
・Aさんはサバサバしている人で、友達を大切にする人、仕事ぶりもテキパキしていて努力家でもあります。付き合っている彼は居ない。
・Bさんは、困った事があると友達に頼ってしまう人、どちらかというと優柔不断で甘ったれなところがある人です。一つ年上の彼が居ました。
二人は、バイト先では、お互いに協力し合いながら仕事をこなしていました。
AさんはBさんのことを信頼出来る相方だと思っていました。
ある日、Aさんはバイト先の先輩Kくんから食事に誘われ、告白されました。
以前から密かに好意があったAさんでしたので、有頂天になり、さっそくBさんに報告しました。
報告した時のAさんは、嬉しそうで幸せそうで、Bさんは自分まで幸せな気持ちになって一緒に喜びました。
それからというもの、Aさんは、二人の事を信頼しているBさんにいつも報告していました。
ところが、Bさんは、バイト先での幸せそうなAさんとKくんの視線や態度などが気になって仕方なくなりました。
▶︎ 嫉妬
Bさんの心に、羨ましいという気持ちと、嫉妬という感情が芽生え始めたのです。
そんな事とは知らずにBさんを信頼しているAさんは、Kくんの事を逐一相談していたのです。
Bさんは、だんだん悔しくて悔しくて仕方なくなっていきました。
何か策を練って二人を別れさせたい!という衝動にかられました。
ついにBさんは、バイト先でKくんに、Aさんの事で重要な話があると言ってKくんを呼び出しました。Kくんは、Aさんがとても大切だったので気になってしまいました。
Bさんが言うには、
「親友だから私にはAさんの事は何でも分かるのよ。彼女は今も忘れられない人が居るから、もしその彼がAさんの前に現れたら付いていくと思う。Kくんがかわいそうだから言うけど。。」という事でした。
Kくんは、Bさんの策略に見事ハマりました。
確かにAさんには、以前に恋人は居ました。でももう終わった事だったんです。
Aさんは、以前の彼とまだ連絡を取り合っているというかも、という内容でした。
Kくんはショックでした。Aさんと1番近くに居るBさんからの忠告ですからすっかり
信じてしまいました。
その日を境に、KくんはAさんから距離を置くようになりました。
そしてAさんを信じられなくなっていきました。
しかもBさんにAさんの事を相談をするようになりました。Bさんがそう仕向けたようです。
何も知らないAさんは、Kくんの態度の急変にどうしたらいいのか、こちらもBさんに相談していたのです。
そうなると、Bさんは心でほくそ笑みながら二人の間を行き来し、ついにはKくんと。。。
結局、AさんはKくんの交際は、自然解消な雰囲気になりました。
(二人とも相思相愛だったのに。。。)
▶︎ 策略
これで終わりかと思いましたが、違いました。
BさんはいつものようにAさんと会った時「Kくんと最近よく会う。」と言ったのです。
Aさんは、ショックを受けましたが友達を大切にするAさんですから、KくんがBさんを好きなのならと身を引く事にしました。
ところが、BさんはKくんを誘う時に、Aさんも誘うのです。
Bさん曰く、Aさんと一緒に居たいから、3人の方が楽しいから、という理由でした。
それからAさんの針のムシロのような時期が始りました。
これ見よがしにイチャつくBさんとKくんを目の当たりにしながら、嫉妬の鬼になりながらも、BさんとKくんが幸せなら良いや、という思いを抱きつつそんなイビツなデートを何回か繰り返しました。
Aさんの心の中は、親友と大好きだった元彼の幸せを祈りながらも辛かったと思います。
では、Bさんの心の闇を解き明かしていきたいと思います。
▶︎ 歪んだ心
Bさんは、友達思いで素直で頑張り屋で他人にも認められているAさんに憧れていたのではないでしょうか。
本音は、Aさんのようになりたかった。
いつしか自分と比べるようになり、羨望が嫉妬に変わっていった。
考えても自分の方が優れている!という感情が溢れてきて、どうしてもそれをAさんに認めさせたい!
自分の方が。。。自分の方が。。。なんて思ったと思います。
いつか、Aさんを陥れる方法を頭の中で計画してしまったのです。
Aさんが傷付けば良い!不幸になれ!などなど。。
これは、誰しもが持つコンプレックス、劣等感です。
人によっては、劣等感をバネにして大きな事を成し遂げていく。
なんていう英雄ストーリーは、耳にしますよ。
しかし、このケースのように友達を苦しめる結果になってしまった。
傷つけたり苦しめたりするのは、嫉妬の感情が高じた結果だった。
大好き、羨ましい、近付きたい、憧れだったはず。
「本当は、どうしたかったのか?」
Bさんは、嫉妬の奥にある、弱い部分と向き合う事をするべきだったのだと感じます。
▶︎ 前向きとは?
雑多で複雑な人間関係は、時に、傷つき、悩み、落ち込み、結果として人間不信などの感情に支配されてしまいます。
でも、人の感情というのは、本人でしか変えられないのです。
もし、Bさんのような人が近くに居て、苦しめられるような事があったら、自分を変えるしか手はありません。
今回のケースで例えるなら、Kくんとの仲は、なるようになる!と楽観的に思うことだと思います。
Bさんの思惑にハマらない事です。
Aさんも、親友と思っていたBさんの仕掛けたワナにつきあっていて、嫉妬で心を燃やしていたはずです。でも自分の感情を抑えていた。
Aさんは、もっと自分を大切にして、嫌なことには、NO!と言える勇気を持つことも大切です。